民法への招待[第4版]

行政書士に限らず、法律系の資格を取得するために通らなければいけない壁が“民法”である。

民法はとにかく出題範囲が広く、資格により出題傾向が微妙に違う。
だから試験対策のためだけに勉強をするなら、宅建なら宅建向け、行政書士は行政書士向け、司法書士であれば司法書士向けの書籍で勉強した方が効率が良いと思う。

ただ、その大前提として、少し遠回りではあるが全貌を理解しておく、なんとなく親しんでおくというのもけっして悪い選択ではない。もしかしたら、そちらの方が、「急がば回れ」の諺のとおり、結果として近道かもしれない。

私は、ある程度勉強をしてからこの本に出会った。あっという間に読めてしまい、あまりのわかりやすさに唖然とした。しかも、それなりに重要な論点に触れられている。
また、「なぜこのように考えるのか」というロジックというか、民法へのアプローチにおいて腑に落ちたところがずいぶんあった。

「法律学以外の学問を専門とする人たちを対象とする」とはしがきに書かれているとおり、民法をざっくり理解するための本としてはわかりやすく読みやすい。
資格試験をとるかどうかで悩んでいる方には、「つまりこういうことを勉強するんです」と説明するにはもってこいだとおもう。

基本の基本なので、資格のための勉強から遠ざかった今も、時々寝る前などに読み返す。

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