議事録の想い出〜其の四

社員総会議事録についての想い出である。 
最初の会社を設立して、3年目のことである。

思いのほかはやく軌道に乗り、はじめての税務調査を体験することとなった。 

このとき私の給料の額が問題になった。
設立当初、生活するのに最低限の額としていたがこれを期中にあげたのである。
もちろん居酒屋ではあるが社員総会を開き、出資者の方の同意もいただいた。

初年度から黒字になることはわかっていたので、
「ご苦労様、よくやってくれた」
ということで、異論もでずにあげたのである。

これが税務調査で議論になった。
 役員報酬の期中昇級は認められない、利益操作が可能だということだ。
そこで居酒屋総会の議事録をみせて交渉した。

まず無理だと諦めていたのだが、これがなんと認められたのである。
額がそれほどではなかったからかもしれないが、これには助かった。

残念ながら今はこの手は使えない。
平成18年改正で期中の増額は

「事業年度開始の日から3月を経過する日までに改定された給与のうちその改定前と改定後の支給額がそれぞれ同額のもの」

とされているからだ。
ただし、3ヶ月以内の増額でもやはり議事録は残しておいたほうが無難である。

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